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福島の未来を映すベラルーシ!

Written on 2012年10月27日土曜日 | 23:00

2012/10/17 【福島】ベルラド研究所所長アレクセイ・ネステレンコ氏講演会 http://iwj.co.jp/wj/open/archives/36082


「ベラルーシでは国の発表したデータは誰も信用していませんでしたから、最初にすべきこととして、個人が使える線量計を作らねばなりませんでした」と話す。モニタリングポストを含め、日本も同じ状況になっています。


そして彼は、
「日本は(避難区域の放射線量基準を)年間20ミリシーベルトとしていますが、これは国家による自国民に対する犯罪行為だと思います。20ミリシーベルトであれば国家にとって都合がいい。なぜなら、『20ミリシーベルトまでは安全』と言っておけば、対策をしなくて済むからです」と日本のメディアより正確な情報を発信しています。


ネステレンコ氏はベラルーシで26年後にどのような事が起き、福島に照らし合わせ語った。

「将来、福島でどのような病気が増えるのか、また病気の子供が増えるのかといえば、残念ですが、病気の人が増えると思います。ベラルーシでは低量の汚染地域でも重病の患者が多く出ています。子供の甲状腺がんについて、ベラルーシは悲劇的な状況だというしかありません。低量であっても、放射能は体内に入ると遺伝子に大きな影響を与え、精子の一部や生殖器の一部が壊れると、それが子供にも遺伝し、さらには孫に影響が出る場合もある。しかし、このような予測を言うことは、『大丈夫ですよ、何も危険なことは起こりませんよ』と言うよりはいいのではないでしょうか」と語り、安全神話で市民の流出を防ごうとする政府や福島県に警告を与えた。


安全だと思いたい気持ちはわかるが、外部被ばくはなかなか下げられないし、水やら野菜など支援しても、呼吸による内部被曝は変わらない。除染作業員の被曝量が大きすぎ、次々と帰宅しているように除染の現実も厳しい。今の段階では、20km圏内と一部の地域を除き、悲しいかな自主的にしか避難できない。自主的にと言われるのは悔しいが、今なら間に合うかもしれない。その後に、避難の正当性を求めて行くしかないのではないか。


現実に目を向け、大事な人を守るために、放射能と闘うことよりも「逃げるが勝ち」という ことわざがあるように、今はそれが最善と思える内容でした。

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